第17話 芸人発進第17話 芸人発進「そうデスか、ソレは大変デシたね。」 「わカリました、出来るダケのことはシマしょう。」 「そうデス、あなたのスルべきコトは・・・・。」 「出来るダケ急いで行きマショウ。」 「なんや、仕事の依頼か?」 床に寝そべりながら、電話を終えたナーマオウに龍和尚が問いかけた。 芸人その世界 「イエ、ちょっとシンジからの相談にノッテいたのデス。」 「ちょお待て!今の電話は、シンジからのか?!なんでワシに代わらんのや?!」 「ちょっと、頭ヲ使う話デシたので。」 「なんやとーー!!!!ワシの頭が役に立たんとでも言うんか!!! 金槌無くても頭突きで釘が打てるのはワシくらいのモンやぞ!がっはっはっは!」 「ジャあ、屋根の修理ヲお願いしマス。」 「任せとかんかい!・・・・・っと、ちゃうやろ!!!! まあええ、その聞き捨てならんボケはおいとたるわ。 シンジの相談っちゅうのはなんやねん?」 「さっき、放送されていた第3新東京市の事故のことです。」 「おお、あれは酷い事故やったみたいやな!まさか?!シンジが巻き込まれたんか!!」 「違いマス。」 「そら、良かった。」 「実ハ、事故とイウのは民衆ノ動揺を抑エルためのダミー情報で、実際ニハ、正体不明の怪物と自衛隊トノ戦闘が有ったのデス。」 「はあ?なんじゃ、そりゃ?」 「そこニ、国連直属の非公開特務機関ネルフが、極秘に開発シテいた汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオンを発進させ、戦闘に介入シタのです。」 「無茶苦茶な世界の話やな。」 「コレらのことは全て極秘裏に進められたコトなので一般のヒトビトへは報道管制を敷かれ、伝わるコトは無いのデス。」 「自分、むっちゃ詳しいな!どこでそんな情報手に入れてくるんや? ひょっとして秘密の情報網とか持ってるんか?」 「今、シンジに聞いたのデス。」 「なんや!ただの受け売りかいな!!」 「この寺デ毎日毎日、ゴロゴロして、パンを作ったり、ラモと散歩したりシテいる私がソンナ情報網を持ってイル訳は無いでショウ。」 「そらそうやな。そんでシンジの相談ちゅうのはなんやねん?」 「私ハ、これからシンジの保護者とシテ第3新東京市に行ってきマス。」 「コラ待て!!なんで、お前だけが行くんや!?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「な、なんやねん!ワシじゃ役に立たんとでも言うつもりか?!」 「イエ、では和尚も来マスか?」 「え??行ってもええのん?!」 「別に私は構いマセンが・・・。」 「おおきに!よっしゃ、このオッサンの気が変わらんうちに出発するで!!」 「私はモウ、用意は出来ていマス。」 「って、自分手ぶらやんけ!!!!」 「行きマスよ。」 「ちょ!ちょっとだけ待ってくれ!!1時間!いや、30分でええわ。」 「10分デス。」 「この、オッサンは!!こう言う時だけは強気やのお!!!分かったわ!待っとってくれよ!」 「・・・・・・・・・・、そろそろ、行きマスよ。」 「おい、待て!10秒くらいしかたってへんぞ!!」 「ソレでは。行ってきマス。」 「待てっちゅうとんじゃあ!!!!!!!」 騒がしい二人が、去って行ってしまった後の羅漢寺に・・・・・・・・・・・、管長とラモだけが取り残されていた。 「ワシは、連れてってくれんのかのお?」 「わん!!」 続く |